リレーコラムについて

オリエン返し事件

田中直基

オリエン返しという言葉、

たぶん、これを読んでる方なら使ったことがあると思うんですが、

この間、衝撃的な事実が発覚しました。

いや、まじでヤバい話です。

でかい級数で演出とか、恥じらいもなくできちゃうくらいヤバい話です。

 

 

 

きっかけは、

「オリエン返し」ってどういう意味?

という妻からの質問だったんですが

普通に(とぼくは今でも思っている)答えたんです。

 

オリエン返しっていうのはね、

クライアントのオリエンに対して、

きれいに忠実に答えてあげることだよ。

って。

 

 

それから数日後、

妻がすごい形相で怒ってきました。

オリエン返しの意味違うじゃん!

赤っ恥かいたよ!! と。

 

わー、ごめんごめん〜!

と一瞬条件反射で謝りかけましたが

 

え?

 

そんなことない!

合ってるよ!

と反論。

 

話を聞いてみると

妻の部署では

こういう意見が主流だったそうです。

 

オリエン返しとは、

 

クライアントのオリエンを

無視してプレゼンする、

まるでちゃぶ台返しのごとく

オリエンをひっくり返す

 

というニュアンスなんだそうです。

 

 

 

なにそれ。

 

 

 

逆じゃん。

 

 

 

ぼくはなんだかんだ、この業界に15年います。

営業を4年、のちにクリエーティブとして11年。

自分の思う「オリエン返し」を使い続けてきました。

そして、なんのトラブルもすれ違いも起きたことがなかったのです。

 

 

 

 

 

な、何が起きているんだ。

 

 

 

 

 

パンデミック系ハリウッド映画の主人公が

最初の異変に気付いたときのような

狐につままれた気持ちです。

 

 

とりあえず妻には謝りつつも、

会社でいろんな人にこの話をすると

とんでもないことがわかりました。

 

 

どっちの流派もいるんです。たくさん。

 

 

この話題をした打ち合わせは

ことごとくこの話題で紛糾しました。

異論反論オブジェクションさながらです。

 

 

そして、複数人でこの話をすると

だいたい、半々くらいに流派がわかれ、

お互い一切相いれず

議論は白熱し

罵声が飛び交い、

最後は必ず殴り合いのけんかになりました。

 

 

 

そして、ある傾向のようなものが見えて来たのです。

(注)N数が少ないのであくまでぼくの周りにおいてですが。

 

 

 

オリエン返し=忠実に提案すること

として使ってきた人たちの特徴は、

いわゆる“ビッグクライアント”(何を持ってビッグがわかりませんがイメージ的な)を

長いことやってきた人に多いようです。

ぼくもそのひとりです。

 

 

用例としては、

 

とりあえず、A案はオリエン返しでストレートに出そう。

そして、B案でちょっと攻めた提案を出そう。

 

一案はオリエン返しの案がないと

絶対、次の議論に進まないよね。

 

 

などです。

 

 

 

そして、

 

オリエン返し=オリエンをひっくり返して違う提案をすること

として使ってきた人たちの傾向は、

逆に“ビッグクライアント”作業の歴史は比較的少なく、

最近のデジタル領域やPR領域など

新しめなキャンペーンから

クリエーティブに入ってきた人たちなどのような気がしました。

 

もう一度言います。

あくまでぼくの周りで10人程度聞いたレベルです。

 

 

いやでも、

この話ですごいのは

 

 

 

全員が自分の信じる”オリエン返し”をつかって、

いままで、特段トラブルが起きてないことなんです。

 

 

 

この話、

すごく怖くないですか。

 

 

 

 

で、どっちが正解なんだ!!

とググってみても、誰も定義している人はいません。

 

このサイトでは、

https://will-kishin.com/13327/

こんな定義をしてました。

 

いや、それプレゼンだから!!w

 

 

と、まあ、

いろいろ書きましたが、

 

 

みなさん、どうでしょう。

ひとつ、これを機に白黒つけませんか。

 

 

 

匿名でいいので、

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最後は参加型にしつつ、

今日も突然終わります。

 

 

 

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