リレーコラムについて

エキセントリック師匠

中川英明

…というわけで、長々と失礼しました。

例によってコピーの話は全然しませんでした。

 

子どもが生まれてから、

3分の1、というと大げさですが

体感でいうとそれぐらい、仕事にかけられる時間も短くなりました。

 

独身の頃に当たり前のようにやっていた

「じっくり腰を据えてコピーを書く」という行為すら

今の僕にとっては贅沢なものに感じます。

 

それが寂しくもあるのですが、まあ今は

日々予想の斜め上を行く子どもたちに、

これまで知らなかったインプットをもらっている時期だと思うようにしています。

 

今はしんどかったりつらかったり呆れたりすることも、

いつか全部ネタにして成仏させてやる。

そんなことを思いながら、汗だくで育児をしているわけですが、

実際すでにそれでラジオCMを何本か書けていて、

たまに誰かに褒められたりもしているので、

やっぱりコピーライターという仕事は有り難いものだなと思います。

 

 

さて、話は変わって。

 

来週のコラムは、会社の大先輩である

小山田彰男さんにお願いしました。

 

ボクは心の中に、四人の師匠がいるのですが、

小山田さんはそのお一人で、中でもとびぬけて天才肌な人です。

たとえるなら、「HUNTER×HUNTER」のヒソカのような、

地味なボクとは真逆の、カリスマ・トリックスター。

 

でも、僕はこのヒソカさんに、新人の頃から

実にたくさんのことを教えてもらいました。

 

CM15秒の時間の使い方、タレント広告のつくり方、プレゼンの魅せ方、

現場での動き方、スタッフに対する接し方・褒め方。

「チーム内で、地味な若手CWがどうキャラを立てていくか」まで

意識して鍛えてくれたのは、小山田さんだけです。

 

発想も人間力も面白すぎて、

小山田さんと会話していると、今でも緊張します。

「若手の芸人が、明石家さんまさんと対峙してるとき、

ちょっとこんな感覚なんじゃないだろうか」と思ったりします。

 

それぐらい、この師匠と対峙するときは一瞬も油断できず、

どんな球が来ても対応できるように、

常に反射神経をアイドリングしていなければいけません。

それが怖くもあり、でも褒められたときは一際うれしくもあったり。

 

小山田さんを慕う人は社内外に大勢いると思いますが、

ボクは密かに「ボクが小山田さんのいちばんの弟子だ」という

自負を持っていたりもします。いえ自分で思ってるだけなんですが。

 

そんなわけで、小山田さんの頭の中をのぞける

来週からのコラムを、お楽しみに。

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