リレーコラムについて

「好きこそものの上手なれ」への逆行

水野百合江

思えば、
遠まわりしてばかりの人生でした。

大学のゼミ選びでは、
小説は好きだけど歴史は苦手。
歴史小説を勉強すれば克服できるかも?と考え、
幕末を舞台にした小説研究のゼミに入り。

アルバイトでは、
人見知りだから、
接客を経験すれば改善するかも?と考え、
スターバックスで働く。

就職活動では、
特に誇れる経験がないから、
分かりやすく体育会系の会社で働けば、
転職したくなった時に有利かも?と考え、
野村證券に入社。

面倒くさい性格ゆえ、
なぜかいつも苦手なことにあえて挑んでいました。

 

のちに、師である谷山さんに
「好きなこと、得意なことをのばさなきゃ。
苦手を改善したところで、
他の人でも代わりがきくことを
ふつうに出来るようになるだけ。」
と言われ、目から鱗が落ちたのを覚えています。

なんだってパーフェクトに出来ちゃいそうな
谷山さんは、そんなふうに考えているのか、と。

***

はじめまして。
22年新人賞同期の中野さんから
バトンを引き継ぎました。
水野百合江です。

受賞時は谷山雅計さんの事務所である
谷山広告に所属。
11月からは東急エージェンシーで働いています。

たしか3年ぶり?に
リアル開催されたTCC賞の授賞式で
最高新人賞、中野さんのお姿を拝見しつつも、
お話するタイミングをうかがっているうちに
式も懇親会も終わっていました・・・

同期会の開催、楽しみにしています。

水野の受賞コピーは、
NPO法人 茅葺座の広告で
『「茅」という植物はない。
里山にあるふつうの草たちが、
屋根になると茅に変わる。』です。

コラムを書くなんて初めてで悩みまくり、
友人に相談したところ、
「パーソナルな話でいいのでは」と
酔っぱらいながら言われたので、
その言葉を信じて思いきり
個人的なコラムにします。

伊勢神宮から徒歩5分の田舎で生まれ育ち、
東京に憧れ明治大学 国際日本学部に入学、
なりゆきで野村證券に就職・・・

明日からは、そんな私が
好きかも!ちょっとだけ得意かも!
と勘違いできることに
25歳にして初めて出会い、
コピーライターになり、
谷山広告に拾っていただき、
TCC新人賞を受賞し、
東急エージェンシーに入社するまで
の話を書くつもりです。

最近は、昔に比べれば、
だいぶ自分の好きに素直に
生きられるようになった気がしています。

 

異業種からコピーライターを目指す誰かの
参考になるのか、ならないのか分かりませんが、
お付き合いいただければ幸いです。

1週間、どうぞよろしくお願いします。

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