TCC会報出張所

13回目の「こども広告教室」開催しました!

10月12日(木)に、今年も千代田区立番町小学校の6年生を対象に「こども広告教室」を開催しました。2クラス56名の生徒が13班にわかれて、同じテーマでキャッチフレーズをつくり、プレゼンテーションを行うところまで、3時間分の授業の中で取り組みました。当日はプロジェクトメンバー7名に加え、9名の会員の方がサポーターとして参加。こどもたちのコピーライティングの作業やプレゼンテーションの準備をアシストしました。

毎年恒例となっている番町小学校での「こども広告教室」。今年のテーマは「学芸会にきてください」でした。
(番町小学校では、1年おきに、美術展と学芸会を開催しています)

こどもたちが近隣の方をお誘いするキャッチフレーズを考え、ポスターを作成しました。

番町小学校にサポーター集結。

 

朝9時、プロジェクトメンバーとサポーターのみなさんが番町小学校に集結。まずは、プロジェクトリーダーの西尾さんから本日の流れとサポーターの役割について説明がありました。「こども広告教室」への参加回数が豊富で、昨年もプロジェクトリーダーをされていただけあり、こどもたちに指導をする上での注意点や、授業中のこどもたちの様子なども、細やかにアドバイスをされていました。

第一部は、広告についてのレクチャー。

「こども広告教室」は2〜4時間目の授業時間をつかって行われました。第一部は広告についてのレクチャー。

ランチルームという広い教室に1組2組の全員が集合しました。

レクチャー前半は、「広告って、何のためにあるの?」「広告って、どうやってできるの?」「コピーライターって、どんな仕事?」といったお話を、こどもたちにわかりやすく伝えました。後半は、実際の広告コピーを例に、さまざまなコピーを紹介。その広告が何を伝えているのかを解説し、どのような目線で書かれているかなど、表現方法についてもお話しました。

前半は西尾さんが講師を担当
坂本さんのクイズ形式の講義に、こどもたちも楽しみながら参加していました。


いよいよ実技指導。

3時間目からは、実際にキャッチフレーズを考え、ポスターにする実技の時間。1組と2組の教室に戻り、グループワークのスタートです。サポーターのみなさんも教室に入って、各グループの取り組みを手伝います。グループごとに、学芸会の見どころや誰に伝えたいかなどを
話し合いながら、キャッチフレーズをつくりあげていきました。

1組のリーダーは大友さん
2組のリーダーは新井さん

6年生の出しものは魔法使いが主人公の劇だそうです。グループごとにキャッチフレーズが完成したところで、ポスターに書き込んで完成です。

より伝わりやすいポスターにしようと、 文字の配置や色にも、それぞれ工夫を凝らしていました。

プレゼンテーションにも挑戦!

最後は、自分たちの考えたキャッチフレーズを、全員の前で発表し、意図を説明するプレゼンテーションの時間です。緊張しながらも、それぞれが考えたことをしっかり発表してくれました。

1グループずつ、前にでて発表します
ほかのグループが考えたキャッチフレーズの説明にも、興味深そうに耳を傾けていました

授業終了後、サポーター控え室で審査を行い、各クラスごとにTCCコピー賞を決定しました。

審査の様子

1組 TCCコピー賞

グループのサポーターコメント: 学芸会ならではの見せるところはどこか、という話になり、「チームワークは運動会で見せられる」という意見があり、でてきた案です。

2組 TCCコピー賞

推薦したサポーターコメント:視点がおもしろい!

最後は軽食をとりながら、サポーター反省会。次回に向けての改善点なども提案されました。

 【サポーター反省会より】

最初のプレゼンテーションの字が小さかった。

ポスターに書き込むときに、黄色のペンを使うと読みにくい。
授業中は子どもたちのこだわりもあるので、アドバイスだけした。

活気があり、みんな参加できてよかった。

やんちゃな子がいなくて、落ち着いて取り組めた。

テーマを先に決めようと言う時間を持てたのがよかった。
こどもが集中していた。

興味がないという様子の子が見当たらない。

子どもたちが素直な感じがする。

アートディレクターが来てくれると、
黄色問題も解決できるかもしれない。

枠のない画用紙で、デザインまで組み立ててもよいのでは。

デザインまで取り組むと時間内でできるか心配。
色決めだけでももめていた。

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【掲示の様子】

麹町駅への掲出は、11月3日(金)〜11月9日(木)でした。 ポスターのアートディレクター・デザイナーは佐藤茉央里さん/東急エージェンシー、イラストレーターは吉田香楠子さんです。

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こどもたちが主体となり、対話をしながらすすめていく「こども広告教室」は、「アクティブ・ラーニング」そのもの。数年前から注目を集めている学習方法を、13年も前から実施していました。みなさんも来年はぜひ、こどもたちの学びを手助けするサポーターとして参加してみてはいかがでしょうか!