震災から3年~伝えつづける~キャンペーン
/総集篇 210秒 S:
東日本大震災から3年。
(サイレンが鳴り響く)

S:
3月11日
3月12日
特別な日だけ思い出すのは、
報道のせいかもしれない。

S:
伝えつづける。

CI:
東海テレビ

S:
東日本大震災から3年。

S:
忘れてはいけない。
でも、忘れはじめている。

S:
東海テレビ報道部から、
二つの取材班が
東北へ向かった。

S:
被災地を取材するA班と、
A班に密着するB班。

記者:
ガレキは撤去されましたが、
いまだに人は戻らず…静かな…寂しい…うーん…

カメラマン:
これ、見てさ、どう思う、これ?
ガレキがあれば、津波があったっていうふうにわかるけど、
なんにも知らないで、ここつれて来られたら、どう思う?

S:
記者も、震災に試されている。

S:
伝えつづける。

CI:
東海テレビ

S:
東日本大震災から3年。

記者:
閉鎖されて3年が過ぎたスーパーです。
中には商品や鳥の糞が散乱していて、

カメラマン:
ここ行きました、わたし今どこにいます、
何とかです、目で見たところはこうです、
から先のことって感じるじゃない。

記者:
感じますけど…なんか主観…

カメラマン:
それ、言葉にできないの?

記者:
主観…

S:
入社2年目の記者は、
もがいていた。

記者:
岩井さんなら、どうする?

カメラマン:
人も寄りつかなくなる、人もよ、
何て言うか、人も寄りつかず、
え、た、取り壊されることもなく、
人も寄りつかなくなったスーパー、
これも福島の現実です、って言ったんだよね。

記者:
はい。

カメラマン:
…。え、ま、そのまま、その通りだよね。

S:
入社31年目のカメラマンも、
もがいていた。

S:
伝えつづける。

CI:
東海テレビ

(ウグイスの鳴き声)

S:
東日本大震災から3年。

記者:
すいません、おとうさん。

住人:
なんなの。

記者:
3年目ってことで、えっと取材してまして…

住人:
えー、ほか行って。

記者:
うーんと、この中に住んでる方の話、聞きたいんです。

住人:
だから、ほか回って。

S:
記者は、忘れかけていた。

住人:
そういうの話そうっていう気分でもないし、

記者:
うーん…

住人:
できれば、ほか探してください。

記者:
なんで話したくない気分なんでしょうか。
(引き戸とカーテンが勢いよく閉められる音)

S:
記者は、忘れかけていた。
取材される側の気持ちを。

記者:
ダメかぁ…。

S:
伝えつづける。

CI:
東海テレビ

S:
東日本大震災から3年。

記者:
売り上げとかって、聞きづらいんですけど、
いかがですか?

スナックのママ:
フフフフ…言いづらいですけど、いかがですか?
言いづらいですねぇ。

S:
A班は、震災バブルを追うことにした。

記者:
賠償金とかっていうのが、
国から払われると思うんですけど。
多いですか?少ない?多い?

住民:
何とも言えないなぁ。わかんないなぁ。

除染作業員:
給料いくらもらっとるんやって、
もう大体いくらですかって、
言わそうとしとるんやわな?

記者:
言ったことがバレると、
何かまずいことがあるんですか?

除染作業員:
いやぁ…

S:
記者には、言わせたいセリフがあった。

S:
伝えつづける。

CI:
東海テレビ

S:
東日本大震災から3年。

NA(住民1):
いる人たちからしてみたら、
報道してもらってるのはありがたいし、
どこかで外の人たちが、一人でも、
こう、忘れないでもらえたら、
それでいいかなって思います。

S:
忘れないでほしい。
そう願う人がいるかぎり。

NA(住民2):
報道関係っていうのは、
すごい力があるんだって、
わたしもそう信じてるし、
うん、そうあってほしいと思うけどね。
ウソのことを報道するんじゃなくて、
正しいことを正しく報道してほしい。

S:
伝えてほしい。
そう願う人がいるかぎり。

S:
伝えつづける。

CI:
東海テレビ

NO.87432

広告主 東海テレビ放送
受賞 TCC賞
業種 マスコミ・出版
媒体 TVCM
コピーライター 都築徹
掲載年度 2015年
掲載ページ 55