企業広告/手紙 (三宅) 120秒 S:
友だちへ

S:
2011.3.11~
宮城

N:
十何年と住み続けたあの町が、
まったくあとかたもなくなっていて、
私ははじめて、
ああ自分は被災したんだなということを感じました。

ふるさとを離れて、
遠くの大学へ行くということになって、
自分の中では何も準備できないまま
行くことになった時の不安は
今でも覚えています。

私はやっぱり自分が被災者だということを明かしたら、
その子たちは私に気を遣ってしまうのでは
ないかと思って、1年間は自分が被災していることを
うちあけられないままでいたんですけど、
メンバーとどんどん出会っていって、
東北からとても遠い場所であるにもかかわらず、
こんなに東北のことを思ってくれてる人がいるんだと思ったら、
すごく自分がうちあける勇気が出てきて、
そこから私は伝える人になっていこうという意識を
持つようになりました。

私はこの人に会いたいから、そこに行くんだっていう思いを持って。
なんか、希望があるんじゃないかな。
東北に住みたいなと思っています。僕は。
みんな共通して思っているのが、
「もう被災地じゃないよね」っていうこと。

私が経験したことを、
私がまず、大切にしたい人たちに伝えて、
その人たちが、大切にしている人たちに伝えていってくれたら、
私はすごくうれしく思います。

まわりのみんなに支えられて、
本当に強くなれた気がしています。

S:
もう、明日を生きている。
備えてください、防災にオーラルケア
SUNSTAR

NO.87135

広告主 サンスター
業種 化粧品・薬品・サイエンス・日用雑貨
媒体 TVCM
コピーライター 荻友幸
掲載年度 2014年
掲載ページ 386