企業広告/手紙(武内)篇 120秒 S:
子どもたちへ
2011.3.11~

N:
ここで生まれて、ここで育った人間としては、
町並みが次々に消えていくというのは、
本当に心の中に空白ができたと。
濡れなかった紙と、あとはペンがあれば、
私たちの仕事である「伝える」ということが
できるんじゃないかということで、
翌日から壁新聞を作って避難所に貼りだしました。
心掛けたのは、読む人たちに希望の持てる情報を
優先的に書いていきました。
被災地の復興は10年20年かかるといわれています。
その歳月がかかるとすれば、いまの子どもたちが
その復興を仕上げてくれる年代です。
その子どもたちに私は期待を込めて
「復興仕上げ人」と呼んでいます。
希望っていうものは、前にだけあるものではなくて、
後ろにも、歴史にもあるのではないかと、
そんな想いでいます。
いずれ、ひょいと前を向いたら
光が差してくるのではないか、
その光がくるまで、いまやるべきことをやっていくと。
子どもたちには、むしろ自分たちは
この町をどのようにしていきたいのか、
そういった町の未来を描いてほしいとおもいます。
未来は与えられるものではなくて、
自分たちでつくっていくものだ。
ここで住んでいく人間がつくっていくものだと。

S:
もう、明日を生きている。
覚えてください、防災にオーラルケア。
SUNSTAR

NO.87134

広告主 サンスター
業種 化粧品・薬品・サイエンス・日用雑貨
媒体 TVCM
コピーライター 荻友幸
掲載年度 2014年
掲載ページ 386