医師としての、
長いキャリアの最後を、
東北のために
使っていただけないでしょうか。 お医者さんがいない。
人にとって、それはどんなに不安で心細いものでしょうか。
仮定の話ではなく、いままさに、
その現実に直面している人々がいます。
東北の人々です。
人口6万人の福島県二本松市には、出産を扱う産婦人科がひとりもいません。
宮城県石巻市では、過労で自殺するお医者さんが出ました。
幼い子どもを抱え、止むなく東北を離れるお医者さんもあとを絶ちません。
放ってはおけません。何もかも恵まれた地域に住む者こそ、
そんな人々のことを考えなければいけない。そう思うのです。
お願いがあります。
医師としての長いキャリアを持つあなた。
子どもも独立したから、そろそろのんびりしようかなと考えているあなた。
どうか、豊かな知識と経験を持つあなたの力を、
この地のために使っていただけないでしょうか。
引っ越してほしいとは言いません。
例えば、一年のうち100日だけあなたの時間を分けていただく。
そんな柔軟な参加のしかたでいいのです。
有志の力が、5人、10人と集まれば、きっと何かが変わってゆく。
そう信じています。
人の幸せは、健康があってこそ生まれるもの。
そのことを、誰よりも知るあなたの力が、
やがて東北の力になってくれることを心から祈っています。

どこよりも、
いのちを愛する東北へ。

NO.86648

広告主 東北医療福祉事業協同組合
業種 金融・保険・公共・教育および学校
媒体 雑誌
コピーライター 岩崎俊一 米田恵子
掲載年度 2014年
掲載ページ 252