窓を考えることは、 日差しを考えることで、
(あなたが見てる朝日は、ブラジルの夕日でしょう。)
風を考えることで、
(風が吹けば、桶屋のカーテンが揺れるでしょう。)
眺めを考えることで、
(一階から米粒のように見えるのは、米粒でしょう。)
春を考えることで、
(カーテンが無地でも、春は景色が花柄でしょう。)
夏を考えることで、
(花火が見えるマドは、急に人気者になる見込み。)
秋を考えることで、
(秋の窓辺のネコは、きっとイワシ雲ねらいでしょう。)
冬を考えることで、
(マドに息を吹きかけると、カンバスになるでしょう。)
夜景を考えることで、
(つらい残業の灯りも、誰かにとっては夜景でしょう。)
音を考えることで、
(閉め切ったマドの外は、無声映画のようでしょう。)
空気を考えることで、
(急にマドを開けた人は、おならをした可能性。)
雨戸を考えることで、
(マドと雨戸の間は、時々虫カゴになるでしょう。)
網戸を考えることで、
(UFOに網戸があったら、蚊のいる星から来た模様。)
ガラスを考えることで、
(髪を切った日は、全てのマドが鏡になるでしょう。)
窓という字を考えることで、
(「窓」を磨くと、ついでに「心」も磨かれるでしょう。)
マドモアゼルを考えることではなくて、
(マドモアゼルは、マドを上品に開ける模様。)
Windowをthinkすることで、
(「窓」も「ウインドウ」も、まず「ウ」を書くでしょう。)
西日を考えることで、
(皮肉屋と夕方の日差しは、斜に構えてるでしょう。)
天気を考えることで、
(坊主の人が窓辺にいると、あした晴れそうでしょう。)
空を考えることで、
(毎晩夜空を見つめてる人は、じつは宇宙人の可能性。)
世界を考えること。
(いい本と、大きなマドは、世界を広くするでしょう。)

窓を考える会社

NO.86385

広告主 YKK AP
業種 精密機器・産業資材・住宅・不動産
媒体 新聞
コピーライター 中里耕平
掲載年度 2014年
掲載ページ 169