職場は、大陸。 「藤井夕貴子(交通プロジェクト部)の仕事。」おととしの7月、藤井はシドニーへ渡った。合弁企業である
豪州の鉄鋼卸・貨車リース会社でいま彼女は働いている。鉄砂車・貨車リース事業とは、資源や穀物などの
輸送業者や荷主に車両を貸し、契約期間中のメンテナンスも請け負うサービスのこと。丸紅はこの事業を、
アメリカ・ブラジルについで豪州で開始した。2009年のことだ。
▶この国ならではの商習慣を学ぶのが、いちばんの優先課題だと藤井はいう。同性のオーストラリア人
副社長にできるだけ食いついて一緒に仕事をし、豪州の会計制度や税務の知識、メーカーや銀行との
交渉や駆け引きなどあらゆることを吸収している。機関車のシステムについては、エンジニアにくっつ
いて学ぶ。そこまでしなくても仕事はまわるが、すべてを知ることが、商社の人間としてもっとも大切だと
藤井は考えている。
▶豪州の鉄道が民営化されたのは97年のこと。ことしから炭素税が導入されることもあり、飛行機や
トラックより運搬効率のよい鉄道は、がぜん注目されている。貨車は長いものになると200もの車両が
連結される。その全長、およそ2.5キロ。高温地帯や乾燥地帯など、苛烈な気候風土を持つ大陸を、丸紅の
「長い車両」が昼夜を問わず駆けぬけている。
▶この案件に参加する前、藤井はシドニーへの出張を
命じられた。予定は3日間。現地での打ち合わせに
手ごたえを感じ、上司に報告すると、それなら自分が
納得するまで帰ってくるなと言われた。結局、3週間
も滞在。やりきらなければ終わらない出張。ぶれん
あきらめないそのやり方は、じつに商社らしいとも
いえる。あるいは、年齢や性別に関わらず仕事を任
せる、丸紅らしいともいえる。
大きなものは、見えない。
Marubeni
NO.85556
| 広告主 | 丸紅 |
|---|---|
| 業種 | 金融・保険・公共・教育および学校 |
| 媒体 | ポスター |
| コピーライター | 岡本欣也 武井宏友 |
| 掲載年度 | 2013年 |
| 掲載ページ | 269 |