母さんの手紙は、
標準語なのに、
博多弁だ。 「体に気をつけて」「たまには顔を見せなさい」
実家から送られてくる宅配便に添えられた
いつもの母の手紙。
並んでいるのは、あたりまえの言葉たち。

それでも、懐かしい文字を見ているうちに、
ふっとココロの疲れがとけていく。
そんな経験、きっと誰にでもあるのではないですか。

人の手で書かれた文字って、不思議です。
「表情」がある。「温度」がある。
書いた人の声で、話し方で、胸の奥に響いてくる。
そう、母の手紙は、あったかい博多弁で。

さあ、こんどは、あなたがペンをどうぞ。
ふるさとで待っているあの人に、
あなたの「声」を、聞かせてあげてください。

書く、を支える。
PILOT

NO.85425

広告主 パイロットコーポレーション
受賞 新人賞
業種 化粧品・薬品・サイエンス・日用雑貨
媒体 新聞
コピーライター 佐藤舞葉
掲載年度 2013年
掲載ページ 63