♪:パナソニック
N:作家 佐藤愛子さんの失敗 ファックスに叫ぶ
M:BG~
佐藤:北海道で夏の間すごすもんですから、
で、原こうが遅れて、どうしてもFAXで送ってもらわなきゃこまるって言われて、
それではじめてFAXをつかうはめにおちいって。たのんだんですのよ、原こう、これ。
そしたら、目の前にあるキカイにこう差し込んだと思うと、それがスルスル動いていって、
一、ニ枚動いてアレしたんでね、私はその時どういうわけか、
この紙がそのまま東京にとんでゆくというか、
あるいは紙は残るんだけど
字が消えてしまって東京に行くんだろうと、そういう風に思ったんですね。
それでとつぜん、しまった! それだったら写しをとっとかないと答えられないでしょ。
だから大声ですいません、写しをとっとくの忘れました。何か書くのもありませんかって一人さわいだら、
みんな何を言ってるんだかイミがわかんないもんで、いっせいに私の方をふりかえってポカーンとして見てるんですよ。
それで書くもの書くものって一人さわいでいたら、字のでてるものがこっちがわに出てきましたの、見えてね、
ああ、そうですか、すいませんっていってかえってきましたけど。
向こうの人達は最後まで、何でさわいでかえったのかわかんないで終わったと思いますね。
N:佐藤さん、心配させてごめんなさい。
たしかに、次々に登場する新しいキカイに慣れるのは、大変かもしれません。
でも松下電器は便利が不便にならないように、ややこしい機能がややこしくならないような
エレクトロニクス機器づくりを心がけています。
どうぞ、つかってみて下さい!
佐藤:もうこれ以上ややこしいものはつくらないでほしいこのくらいでやめてほしいと思いますよ。
N:人の気持ちにより近く、人のアタマによりカンタン、ヒューマンエレクトロニクスの松下電器です。
♪:パナソニック

NO.7945

広告主 松下電器産業
業種 家庭電器・AV機器・コンピュータ・OA機器・通信機器・ビジネス用品・電信電話サービス
媒体 ラジオCM
コピーライター 妻鹿信彦 宇和川泰道
掲載年度 1989年
掲載ページ 256