サントリー サントリー缶コーヒーウエスト 朝までサイフォン方式篇 116 N:朝までサイフォン方式!!
A:えー、今夜はですね、日本の缶コーヒーにおけるサイフォン方式、サイフォン方式で入れたウエストは
何故うまいかについて討論したいんですが…
B:近頃は何かとドリップだとかやたら難しいのが多いんですね。
中には赤外線を利用したものまであって、そういうものがサイフォンのような
わかりやすいものを脅かしているのが、コワイんです。
C:あなた、そういうふうにおっしゃいますけどもね、そうおっしゃるご自身が、
マスコミに踊らされてるんじゃないでしょうか。
サイフォンというのは確かにわかりやすいけれども、そこには何か日本の大衆の持つ、
しどけないような愚かしさを感じずにはいられないんですね。
D:はあはあはあ、あのね、まあ、あれだな。サイフォンとかいう前にやね、
ウエストというのは西だな。つまり、大阪と東京なんだね。
東京では「サイフォン」と一言で済むことが、大阪では「ほお、サイフォンやんけ」とこうなるな
E:大阪とか東京とか、そういうちっぽけな問題じゃなくて、もっと国際的に考えなくちゃダメなわけ。
D:いや文化的問題なんだ。
E:ジャパン・バッシングとか、まずあるわけ。で、経済摩擦があるでしょ。
それに消費税、これがまた難しい。こうなってくると缶コーヒーも福祉の問題抜きには…
C:あなたが何をおっしゃっているのか僕はわかりませんけど…
E:ちょっとうまいな。あんた、人のをとって…
C:僕も時々、自分が何を言っているのかわからないんですね。
でもサイフォン方式というのはいろいとね…
B:ちょっといいですか。
F:だからね、皆さんね、いろいろとあるかも知れないけど、ウマイものはウマイんだと、
それでいいじゃないですか。何と言ったってサイフォンなんだから、ウエストなんだから。
C:あなた、そういった物のわかったような言い方でおっしゃいますけどもね…
A:人の発言を最後まで待って…
F:わたしのどこが物分かりがいいんだ。失礼じゃないか!!
C:失礼なのはそっちじゃありませんか。
F:バカヤロー。僕は物分かりが悪いんだ。
A:そんな興奮しないで。
C:そうおっしゃいますけど、あなたの…
F:バカヤロー!!
A:ちょっと待って。冷静に話をしましょうよ。
F:バカヤロー!!
C:ちょっとやめてください。
F:バカヤロー!!みんなバカヤローだ!!
N:話せばわかる、このうまさ。サイフォンで入れたおいしい缶コーヒー。
サントリーウエスト。

NO.7628

広告主 サントリー
受賞 ノミネート
業種 食品・飲料
媒体 ラジオCM
コピーライター 藤田芳康
掲載年度 1990年
掲載ページ 75