サッポロビール カロリーハーフ いい夜シリーズ・逃走BAR 100 SE:(街頭の音)
男:会社帰り、良い夜風に誘われ、その角を曲がった道の真ん中に
その店は、ドデンと居たのだ。
運命は、すべて受け入れるのが、僕の性分。
おいしいビールでもいただこうかと、一歩、店に近寄ると
SE:(男の足音)男:まるで蜃気楼か、逃げ水のように
その店が、スーと遠ざかるではないか。
SE:スー
男:僕は、目をこすって、もう一度、また一歩踏み出すと、
SE:(男の足音)
男:またスーッと。
SE:スー
男:こうなると、こっちも意地だ。一歩、また一歩と追ううちに、
SE:(足音徐々に早くなる)
男:僕は、何時の間にやら走り出していたのだ。
SE:(風を切る音)
男:風が頬を切り始め、髪がなびき出す。
♪:~
男:と、僕のカラダは走るってことは
自分で風を作り出すことなんだ、という事に気付く。
そう思うと、なんだか気持ち良くなって来て
アタマの中は、もう、真っ白。長距離ランナーの快感。
SE:(店のドアが開き、店内音が広がる)
男:ようやくたどり着いた店でひと息ついていると、
いい汗かいた僕に、マスターがニヤニヤしながら。
「こんな時、こんなビールがうまいんですよ。」
SE:(グラスを置く音)
男:なんて、やっとビールを差し出してくれたのだ。
SE:(缶ビールを開け、グラスに注ぐ音)
M:♪~
N:カロリー50%のいい夜。サッポロ カロリーハーフ。
NO.5121
広告主 | サッポロビール |
---|---|
業種 | 酒類・タバコ |
媒体 | ラジオCM |
コピーライター | 大建直人 |
掲載年度 | 1995年 |
掲載ページ | 68 |