電気自動車のタイヤ 新しい自動車 N:トーヨータイヤ的お話「新しい自動車」
こんにちは。
ぼくは今、新しい自動車のタイヤをつくっています。
それはどんな自動車かと言えば、
SE:ブルンブルンブルンブブブブブブブ
N:というクルマではなくて、
SE:シュイーーーーーーーン
N:と、走る、電気自動車です。
ふつうの自動車と、電気自動車のタイヤはどこがちがうか。
かなりちがう。
電気自動車は、行続距離が、まだまだ短くて、
燃費をかせいでやる必要がある。
具体的にはタイヤ自体を、もっと軽く、抵抗を少なくしな
ければならない。
どうするか、
SE:プシューーーーーーーー
N:空気圧を、高くした。
空気自体が、タイヤのボディだという考え方である。
ただそうすると、グリップがおちないかとか、
運動性能に問題が出ないか、悩みはつきない。
それと、電気自動車は、クルマ自体が音を出さない。
聞こえるのはタイヤと風の音だけ、
などというタイヤエンジニアにとって
恐ろしい事態がやってくる。
私たちがつくるタイヤは、
チョー静かなタイヤでなくてはならないのだ。
でもそんなタイヤができて、電気自動車の時代がくれば
環状8号線が
SE:ゴオオオオ、ゴオオオオオ、ゴオオオオ
N:こんな感じから
SE:シュュュュュュン、シュュュュン、シュュュュュン
N:こんな感じになるんだろうなあ。
NO.3487
広告主 | 東洋ゴム工業 |
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業種 | 自動車・バイク・自転車・モーターボート・タイヤ・ガソリンなど交通関連機材とサービス |
媒体 | ラジオCM |
コピーライター | 岩橋孝治 |
掲載年度 | 1997年 |
掲載ページ | 313 |