花王
アジエンス
髪探偵~消えた妻~ 120秒 SE:
電話の鳴る音

髪探偵:
はい。

老人:
きみが、髪探偵かね。

髪探偵:
そう呼ぶ人もいます。

老人:
失踪した妻を探してほしい。
屋敷まできてくれ。

M:
♪~「髪探偵のテーマ曲」

NA:
髪は、たくさんの秘密を語ってくれる。
これは、髪と話す探偵の物語。
人は彼を、髪探偵と呼ぶ。

M:
♪~クラシック音楽

髪探偵:
伯爵、失踪された奥様の手がかりは、
髪の毛だけと。

老人:
朝起きたら、しなくなっていた。
ベッドに数本の髪を残して。

髪探偵:
わかりました。
では、この髪たちと話しましょう。

老人:
…髪と、話す??

SE:
ドアの開く音

老人:
なにか手がかりは?

髪探偵:
伯爵、奥様の髪たちは、
苦しみで何も話せません。

老人:
というと…
髪探偵:
奥様の髪は、毒で苦しんでいます。

SE:
衝撃の音

老人:
毒!?

M:
♪~テンポのいい音楽

髪探偵:
髪を生む細胞は、人体の中でも、
非常に活発な細胞なんです。
それゆえ、髪には、
体内の毒素を外に出す、
という貴重なチカラがある。
だから、髪には出てしまう。
犯罪の痕跡が。

老人:
お。おぉぉぉ。

髪探偵:
この毒はおそらく、アマニチン。
毒キノコに含まれています。
そう、あなたの書斎にある
キノコにもね。

老人:
気づいていたのか…

髪探偵:
(とぼける)さあ?
老人:
妻は、長い間病気で苦しんでいた。
もう、見ていられなかった。

髪探偵:
しがない探偵のわたしを呼んで、
殺人を失踪に仕立てようとした
お気持ちはわかります。

老人:
これが、髪探偵の力かね……

髪探偵:
いえ伯爵。髪の力です。

M:
♪~

NA:
髪には力がある。
欧米人より約1.5倍太い
東洋人の髪には、
それだけ美しくなる
可脳性が眠っている。
持って生まれた美しさを呼び覚ます。
生きている。
新アジエンス

NO.33782

広告主 花王
業種 化粧品・薬品・サイエンス・日用雑貨
媒体 ラジオCM
コピーライター 河西智彦
掲載年度 2011年
掲載ページ 447