花王アジエンス髪探偵～銭湯～　120秒...

花王
アジエンス
髪探偵～銭湯～　120秒 SE：電話の音
髪探偵：もしもし。
警部：髪探偵、また事件だ。
今回の現場は、銭湯だ。
髪探偵：銭湯！？
SE：（桶が銭湯のタイルに響く音）
カコーン！
M：♪～「髪探偵テーマ曲」
NA：髪には、あなたの知らない秘密が
眠っている。
これは、髪と話すある探偵の物語。
人は彼を、髪探偵と呼ぶ。
（以後、すべてが銭湯の中の会話。
声が少し反響している）
髪探偵：警部、ここれいったいなにが？
警部：浴槽の中で、長い髪を握りしめた
絞殺死体が見つかったのだ。
容疑者は、あそこにいる男なのだが、
なにぶん男は短髪。
長い髪など生えていない。
髪探偵：短髪の容疑者と絞殺死体。
そして死体が握りしめた長い髪…
警部：うむ。
これがその髪だ。
そしてこれが、容疑者の短髪。
髪探偵：…なるほど。
このトリックがわかりました。
警部：なに！？
髪探偵：髪の縄です、警部。
警部：髪の縄！？
M：♪～（謎解きの音楽）
髪探偵：髪の縄は、
古代遺跡からも見つかっています。
髪は1本でおよそ50グラムの負荷に耐えられる。
髪の縄なら、充分、
人の首を絞めることができる。
絞殺死体が握りしめていた長い髪は、
髪で編まれた縄の一部、
だったのです。
警部：し、しかし、容疑者は短髪！
髪探偵：おそらく容疑者は最近まで長髪。
自分で髪を切り、縄にして
犯行にのぞんだのでしょう。
刑事：（近づきながら）警部！容疑者は1週間前まで
長髪だったとの情報が！
警部：なに！？
し、しかし、
肝心の髪の縄はどこに！
髪探偵：警部。
お忘れですか。
ここは銭湯。
絞殺した後の、髪の縄をほどき、
何回かに分けて流してしまえば、
いいのです。
警部：あっ！
SE：ザッパーン！（流す音）
髪探偵：犯人は、
うまく髪の力を使いました。
しかし、髪の力は
正しく使われる
べきなのです。
M：♪～（アジエンステーマ）
NA：髪には、美しくなる力がある。
東洋美髪処方で、深く、濃く。
芯からしなやかな髪へ。
アジエンス