東京デジタルホン 企業
ガレキと街と緑の楽園 90 男:気がつくとガレキの街にいた。
秩序もなく積み重なるコンクリートの塊の他は 何もなかった。
音が聞こえた。
風は止まっているのに
どうして音だけ聞こえるのかわからなかった。
なぜ僕はここにいるのか
この乾いた場所はどこなのか
僕は、知らない間に水槽からつまみだされて
捨てられた魚のようだった。
女:気がつくと緑の楽園にいた。
そこは植物図鑑から気に入ったものだけを集めた 実験室のようだった。
針葉樹の根元に熱帯の花が咲いていた。
なぜ私はここにいるのか
この湿った場所はどこなのか。
ガラス箱の中でサナギから生まれた蝶も
こんな気分になるのかと思った。
男:もし、あなたがたったひとりで知らない場所に放り出されたら
まず、何をしますか。
SE:電話のベル
男:もしもし
女:もしもし。あ、いてよかった。
ふたり:私を私たちにするJフォン
女:このCMの続きは1時間後に放送されます。

NO.3011

広告主 東京デジタルホン
業種 家庭電器・AV機器・コンピュータ・OA機器・通信機器・ビジネス用品・電信電話サービス
媒体 ラジオCM
コピーライター 中山佐知子
掲載年度 1998年
掲載ページ 155