ウンコまでかわいがることが、
ペットをかわいがることだと思う。 そのウンコが、問題なのです。歩道に、公園に、電柱の影に。いたるところに放置されて
いる犬のウンコが。愛犬が、ウンコをしているのを見て見ないふりをしたり、共犯を決め
こんで知らんぷりのまま立ち去ることが問題なのです。「まあ、一回くらい、いいか」
なんて思ってしまう気持ちが問題なのです。どうですか。耳に痛い話ではありませんか。
もしかしたら、あなたもウンコで放置プレーをしたり、土の上ならエコロジーだからなんて
ウンコなリクツをこねたり、ウンコで人と口論になって白い目で見られてしまったりした
経験をお持ちなんじゃないですか。そうですか。ありますか。正直にありがとうございます。
そうなんです、ペットのウンコの始末で、どんな人間かわかってしまうんです。すいません、
ちょっと高飛車に言い過ぎました。でも、だいたい、ペットのウンコって、人に言えなかった
り、恥ずかしかったり、心にしまっておきたい話だったりするんですよね。
違いますか。
そうですよね。ときどき人間の心は、とても弱いですから。自分が決めたことを忘れて
しまったり、破ってしまったり。よくわかります。でも、一度、犬を飼うと決めて、人生を
一緒に過ごそうとしたのなら、マナーはしっかりと守って欲しいと思うのです。「日本は、
犬のウンコでいっぱいだ」と外国人に言われたことが今でも、心に残っています。街の
美観を損ねないためにも、公衆衛生の意味でもウンコのポイ捨てを撲滅して欲しいと、オー
ナーの皆様にお願いしたいと思う次第でございます。元気なウンコをするということは、
健康で生きている証なんです。めんどうくさいなんて、思わないでください。人間に比べ
て短い一生を精一杯生きているのですから。せめて生きている間は、
肩身が狭くならない様に、お世話をしてあげてくださいね。ワンコ
は、自分のウンコを片付けられないのですから。お願いします。
あっ、そうだ。ワンコのウンコをコロンタンと呼んでみると
いいかな、なんて思うのです。かわいい響きで、少しは、違う
イメージになるのではないかなんて。日本に住む犬の代表として、
「ワンコのウンコだ。コロンタン」という
フレーズに一票投じたい思います。

ワンコのウンコだ。コロンタン。
COLONTAN

NO.28408

広告主 コンテクスト
業種 その他(どこに属するか不明なもの)
媒体 ポスター
コピーライター 木戸寛行
掲載年度 2010年
掲載ページ 152

木戸寬行きど ひろゆき

1998年入会