トンボは、
人間のことを知りたいと思った。 (トンボのこころ)
私たちは、文具を愛する人間集団です。誰よりも、文具の持つ役割と可能性を
知り、その目的にかなうことなら、どんな努力も惜しまない。心からそう
考える人間集団です。
考えをカタチにする。想いを深める。心を伝える。大切な記録を残す。人が
何かを生み出そうとする時、なくてはならない文具たち。その最高のつくり
手になること。それが私たちトンボの、変わることのない目標です。
そのために、私たちは、誰よりも人間にくわしい会社になります。人が、どの
ように文具と接し、どのように使い、どんな想いを抱いているのか。それを
知るために、人を見つめ、その声を聞き、その心の中にまでまなざしを注ぎ
ます。そして、その人が感じたこと、考えたこと、思い描いたことを、さな
がら、その人の手そのものになったかのように、なめらかに、速やかに、
正しくカタチに変えて行きたいのです。
文具は、美しくなければならない、とも思います。目にうるわしく、手に
心地よく、所有するときに深い充足を与えてくれるもの。それが、人間の
いちばんそばにある道具としての誇りであり、責任である、と思うからです。
さらに私たちは、どんな時も、大空を舞うトンボのほうに、自由で、軽やかで
いたいと思います。私たちの技術が生きるのであれば、文具のワクにとら
われず、知らない世界に輝き立つ勇気を持ちたい。そう、心に誓うのです。
文具を愛し、このいとおしい道具たちの使命を何よりも大切にしつつ、その
むこうに広がる無限の可能性を信じ、未来を切り開いていこう。まもなく創業
100周年。次の100年を思う時、胸のときめきがとまらない私たちトンボです。
「トンボのこころ」を胸に新しい出発をする私たち。その第1弾となる新作を、
3月下旬の新聞広告で発表します。
株式会社トンボ鉛筆

NO.27589

広告主 トンボ鉛筆
受賞 ファイナリスト
業種 化粧品・薬品・サイエンス・日用雑貨
媒体 その他
コピーライター 岩崎俊一 岡本欣也
掲載年度 2009年
掲載ページ 143

岡本欣也おかもと きんや

2000年入会