企業 変な爺さんの物語 120 NA:変な爺さんがおりました。
名前は田中久重。
幕末に生まれて子供のころから
自動で動く機械が好きでした。
あるとき自動時計を作ろうと思い立ち、
でも、時計って何だろう、
時間って何だろう…
それを知りたくて天文学を学び始めました。
48才のときでした。
爺さんが作った万年時計は、
和時計の傑作とうたわれ
いま愛知万博で見ることができます。
爺さんはそれから蒸気船を作り、
蒸気機関車を作り
そして、ついに
「みんなの欲しがる機械を作ろう」
と思い立って
銀座で会社を起こしました。
ときは明治8年、
爺さんが77才のときでした。
この会社が、実はいまの東芝です。
爺さんがいた頃、その会社の看板には
「役に立つ機会を作って
世の中のためになりたい」と
書いてあったそうです。
77才にして、
まっさらな青雲の志を抱いていたんです。
やっぱり変な爺さんですよね。
でも、いまは誰でも
変な爺さんになれる時代です。
どんな年齢になっても
志を持つ人がいれば、
東芝はどんどん応援したいと
思っています。
がんばれ、21世紀の変な爺さん。
変な爺さんが作って
130年めの東芝です。

NO.24197

広告主 東芝
業種 精密機器・産業資材・住宅・不動産
媒体 ラジオCM
コピーライター
掲載年度 2006年
掲載ページ 241