角川書店 角川文庫 ノンフィクション15 男(off):木のドアを開けると、鐘が乾いた音をたてた。
SE:リリリン(鐘のなる音)
男(off):入り口にピンクの電話。
壁には4時を最後に時を刻むのをやめた時計。
太ったマスターは花柄のエプロンが似合うか気にしている。
「マリン」というその店で。
男(off):・・・て、ここじゃん。
SE:リリリリリーン(電話のなる音)
男(off):鳴り響く電話の音を合図に、マスターはもう一つの顔を表し始めた。
マスターの動きに合わせて止まっていた時計も動き出す。
SE:カチッ・・・(時計の針がうごく音)
男(off)そして僕の目の前に現れると、熱いコーヒーでまず唇をしめらせた。
SE:ガタッ(机がうごく音)
ガチャン(机の上のティーカップがゆれる音)
SE:ペロッ(舌なめずりをする音)
男(0ff):これで50人目か。
・・・50人目、僕が!?
S:角川文庫には、発見がある。
発見。角川文庫
NA:発見。角川文庫

NO.20724

広告主 角川書店
受賞 ファイナリスト
業種 マスコミ・出版
媒体 TVCM
コピーライター 澤本嘉光 倉成英俊
掲載年度 2005年
掲載ページ 378