東海テレビ放送/公共キャンペーン
「ジェンダー不平等国で生きていく。」篇(TVCM 300秒) 子ども1:
ジェンダー?わかんない。

女性1:
知らんなあ。性教育かと思った。

学生:
自分らしく生きるとか。

S:
この国のジェンダーって、

女性2:
ホントはいろんな意味あると思うんですよね。

女性3:
私は女性だから、女性目線で考えてしまうんですけど。

女性4:
男女差だけではないような気がしますけどね。

S:
なんだかモヤッとしている。

女性5:
生物的差異による社会的概念…社会的認識の差ぐらいすかね。

S:
ジェンダー不平等国で生きていく。東海テレビ


愛知県議会議員:
議長ーーーーーーーーーー!

S:
愛知県議会 議長

議長:
議員の方々というのは、男性がほとんどなので、
女性が女性がということを出すと
仲間に入れてもらえない、みたいな。

S:
女性であることが、仲間はずれの理由になる。
女性の県議会議長は、史上3人しかいない。
ジェンダー不平等国で生きていく。東海テレビ


S:
彼女は、3年で転職した。

女性:
あんまり重要なお仕事を任せてもらえないとか。
それこそ、お嬢ちゃんだからまあ、
このくらいでいいんじゃない?みたいな。

S:
社会に出るまで感じなかったこと。

女性:
何をすれば結果がでるのか。
どこをどう変えればいいのかが分からなくて。
おそらくそういうちょっとした
違和感みたいなものが重なって、

S:
女の子扱いが、わたしの将来を潰していた。

記者:
あるときハッと?

女性:
もしかして私の能力だけじゃないのではないか。みたいな。

S:ジェンダー不平等国で生きていく。東海テレビ


S:
30代 匿名フェミニスト

女性:
匿名だったら、自分の心の自由が保たれるというか。
決して誹謗中傷したいとか、
相手を攻撃したいからではなくて。
自分が本当に思ってることってなんだろうって、
考えられるようになったんですよ。

S:
素顔で訴えかけると、
仕事も、友だちも失う国。

女性:
この発信を始めた理由の大きな一つが
やっぱり自分が実名・顔出しでフェミニストって
言える社会を作りたかったからなんですよ。
はぁ。いろいろあるな。ほんとに。

S:
ジェンダー不平等国で生きていく。東海テレビ


S:
共働き夫婦

女性:
定時で帰ってくるのは当たり前だと思うなって。
どんな思いでこの定時にしてるかわかる?
っていうふうに言われて。

S:
夫は今日も定時で帰ってくる。

男性:
いつも早く帰って何やってんのとか。
やっぱ聞かれる事はありますよね、はい。

S:
「早く帰ってなにやってんの?」
夫婦は、古い価値観と戦っていた。

女性:
努力してくれてるんだな、と思って。
家事をやることだけが努力じゃ無いんだなって思って。

S:
ジェンダー不平等国で生きていく。東海テレビ


S:
サラリーマン座談会 開始から2時間

男性1:
当然起こりうると思うので、
それが怖いと思いましたね、うん。

男性2:
なんか、ちょっと話が変わってもいいですか?
ちょっと今思ったんですけど、さっき、
男性として息苦しいことはないですかっていう
質問あったじゃないすか。
僕ら、あんまりそこに対して時間使ってないですよね。

男性3:
まあそうですね。

S:
ジェンダーはいつまで、女性だけの問題ですか。

男性2:
議論の時間のほとんどが、
男性として女性のジェンダーの話をずっと語ってて…

S:
ジェンダー不平等国で生きていく。東海テレビ


S:
春日井市老人クラブ

高齢女性:
今の若い夫婦が役割分担してるでしょ。
結局あれだわね、昔は絶対考えられなかったでしょ。

高齢男性:
男が飯食わせるもんだと思ってやってたことに関しては、
僕はそれが時代と思うかもしれんけど
それが当たり前だと思う。

S:
当たり前だったものが
不平等になった。

高齢男性:
育ちがそういう風に育ってるから。

高齢女性:
良い時代になりましたよ。ほんと。

S:
ジェンダー不平等国で生きていく。東海テレビ


S:
ジェンダー平等まで あと 年。

高齢男性:
今は家庭のことをやれるでしょ、男の人が。
だから、平等になってくると思う。
もう10年経たないうちになるんじゃない?

S:
ジェンダー平等まで あと10年。
ジェンダー平等まで あと 年。

議長:
もうほんとに半々になるって言ったら、
やっぱりまだ30年…

S:
ジェンダー平等まで あと30年。
ジェンダー平等まで あと 年。

女性:
30年で足りるかなって思います。
100年ぐらいかかる気もしますよね、とは思ってて。

S:
ジェンダー平等まで あと100年。

女性:
それを少しでも縮めていける努力を今しないと、
次の世代に顔向けができないなと。

S:
ジェンダー不平等国で生きていく。東海テレビ

子ども1:
男の子は虫が好きで。

子ども2:
女の子は、あの、やんちゃって言うか…。

子ども3:
別にうちも青、好きだったりして。

S:
将来、この子たちが、

学生1:
女の子なのにそんな出来るんだねみたいな。
前に立つんだみたいな。

学生2:
男の子運んでーとかって言われるのが、
力持ち集まれー、ていう

S:
生きづらさを感じるときがくる。
ジェンダー不平等国で生きていく。東海テレビ

学生たち:
ありがとうございまーす。


S:
この問題に、

匿名女性:
女性が楽になるってことは、
男性も楽になるってことだから。

S:
無関係な人はいない。

女性:
みんなでやろうねって。

男性:
なんかあの、その。

女性:
最終的な目標として、
結構政治に関わりたいなと思っていて。

S:
誰もが、当事者だ。

議長:
どうですか?議員に。

記者:
私ですか?

高齢女性:
もうここなんか全然女性上位じゃない?

S:
わたしも、あなたも、
ジェンダー不平等国で生きていく。東海テレビ

NO.2022163

広告主 東海テレビ放送
受賞 ファイナリスト
業種 マスコミ・出版
媒体 TVCM
コピーライター 山中康司
掲載年度 2022年
掲載ページ 212