岩手日報社 2020年3月11日広告「ひとりひとりの10年」篇
TVCM 90秒 M:
♪〜⻘葉市⼦「ひかりのふるさと」

S:
この10 年は、停滞か、後退か、希望か。

男性A:
そうですね、10年ひとくくりは難しいですけど
ま、絶望からのスタートなんで、伸びしろしかないというか

S:
8年前、再開した気仙ロックフェスで演奏した男性

男性A:
実際歌詞を書いたりとか、そういう作業に⼊っちゃうと
反映しちゃいますよね経験というものは

S:
この10 年は、停滞か、後退か、希望か。

男性B:
なんかこう、希望を持って、
明⽇に向かってという形でなければ
維持してこれなかったのではないかなという気はします。

S:
被災から⽴ち上がった、三陸鉄道の社員

男性B:
おめでとう、ではないんですね、
おかえりって⾔っていただけるんですね。
それがやっぱりすごく嬉しくて。
みなさんに待っててもらったんだなって。

S:
この10 年は、停滞か、後退か、希望か。

男性C:
わたしは、いろんなことがあっても、やっぱり光はある。
どんなことがあっても光があると思います。
味わったことはやっぱり伝えていかないと。
S:
津波で亡くなった妻と、夢で再開した男性

男性C:
みんな、だって、星になったんだもの。
その最初の思いを、
やっぱり私たちは伝えていかないといけないんだなと思います

S:
この10 年は、停滞か、後退か、希望か。

男性D:
正直、後退っていう思いはないです。
どちらかと⾔えば、希望っていうところになってます。

S:喧嘩をしたまま⺟親が⾏⽅不明の男性

男性D:
まだ、私の⺟は⾏⽅不明のままなんですが
⾃宅ができて、やっと⽗と⺟に仏壇おさめて、
形といえば形なんですけど、
でもやっぱりすごく⼤事なことだと思っていて

S:「10年」は区切りではない。
でも、この10年は、
希望だったと信じている。
ひとりひとりの10年を伝えたい。
岩⼿⽇報

NO.2021057

広告主 岩手日報社
受賞 ファイナリスト
業種 マスコミ・出版
媒体 WEB
コピーライター 河西智彦
掲載年度 2021年
掲載ページ 161