2億円事件。 いつからでしょうか。お正月にいろいろなお店が営業するようになったのは。
私たち幸楽苑も、いつしか年中無休のらーめんチェーン店を売りにしていました。

たしかに、企業にとって売上は大切。株価も大切です。
でも。それよりもはるかに大切なことがあります。
新社長になってはじめての仕事は、1月1日の売上およそ2億円を失ってでも、
その大切ねものを守ることでした。

それは、『働く人の気持ち』です。

サービス業で働くことは、みんなが休む日に働くこと、ではありません。
働く人にも家族がいて、みんなに等しくお正月はやってきます。

そこで、64年の歴史ではじめて、普段一生懸命働いてくれている社員のために、
大晦日の夜と元日を、休業させていただきます。

働き方改革を、お正月にも。日本のお正月を変える、小さな事件となりますように。
お客さまだけでなく、一生懸命頑張っている社員にも『幸』せで『楽』しい時間を。
来年も、まだまだ未熟な私たちをどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社幸楽苑ホールディングス代表取締役社長 新井田昇

日本の正月を変える事件になってほしい。
12月31日15時〜1月1日終日、
売上2億円を削ってでも、全店休みます。

昭和二十九年創業
幸楽苑

NO.2019069

広告主 幸楽苑
受賞 審査委員長賞
業種 食品・飲料
媒体 新聞
コピーライター 河西智彦
掲載年度 2019年
掲載ページ 128