報道局公共キャンペーン/この性を生きる。「杉山文野(35)」篇 45秒 S:
杉山文野(35)

杉山:
幼稚園の入園式のときには、
親にスカートをはかされて泣いていたので、
もう小さいときから女体の着ぐるみを着ているような、
なんで自分の体はこんななんだろう?っていうのが
ちっちゃいときから感覚的にあって…
体は順調に女の子として成長していくけれども、
気持ちの上では、
どんどん男性としての自我が強くなっていくと…
そういうことで言うと、
生まれた瞬間がいちばんの挫折じゃないかなと
思いますけどね。

S:
本来の姿じゃない、挫折。

杉山:
うちの父親が言ったのは、
「親としてね、心配でしたけど、
文野以上に文野のことを考えている人はいないと思うんで」
自分が選んだ道を正解にしたというだけなんじゃないかなぁ、
という風に思っているので…

S:僕の人生は、
僕のためにある。

杉山:
どんなことがあれ、
やっぱり自分の人生を生きるのは、自分しかいないので…

S:この性を生きる。

NO.2018060

広告主 東海テレビ放送
受賞 TCC賞
業種 マスコミ・出版
媒体 TVCM
コピーライター 伊藤健一郎
掲載年度 2018年
掲載ページ 75