独ソ不可侵条約に絶望して、ニザンは党を去った。
党は、その脱出を裏切りとして、
ニザンの存在、そのものをも抹殺しようとした。が、
彼には雄弁な味方がいた。あまりにも偉大な友…サルトルだ。
いま、サルトルは亡き親友であり、思想上の大先輩でもあった
ニザンを、懸命に蘇生させようとしている。
本集では、彼らの青春告白作品を集めることにより、ふたりの知ら
れざる関係を明らかにし、存在という意識の根源を探った。
孤独な哲学者=サルトルへ近づく新しい
道が、初めて、開かれたのだ。 世界文学全集

NO.17676

広告主 集英社
業種 マスコミ・出版
媒体 新聞
コピーライター 秋山好朗
掲載年度 1966年
掲載ページ 125