も・め・ん・と・木                        なんの飾り気もないし、素朴で、出しゃ
ばることもない、もめんと木。ケバケバ
しく装飾されたものの多いこの世の中で
もめんや、木が、語りかけてくる、あの
簡素な声を聞きなおそうではないか、と
いう気持ちなんですが。むかし、小学校の
木の机、鬚の帽子、氷屋の旗、貯金箱
だって木だった。あの、天然自然の材質
だけが持っている、やさしい手ざわりを
もう一度とりもどしたい。それが、白い
木の肌の家具であり、コットンパンツで
あり、ズックの靴であって。季節もまた
もめんと木のやわらかさを求める、夏へ。
                    
NO.14942
| 広告主 | 伊勢丹 | 
|---|---|
| 業種 | デパート・スーパー・専門店(流通)・繊維・ファッション | 
| 媒体 | 新聞 | 
| コピーライター | 土屋耕一 | 
| 掲載年度 | 1975年 | 
| 掲載ページ | 104 |