少年時代、
夜ふけて
ふと目覚めると
母がひとりで
アイロンを
かけていた。
炭を入れて使う
重い重いアイロン
細く見えた
母の腕。
次の朝
学校へ着て行った
木綿のワイシャツ
ぴんとしたハンカチーフ…。
アイロンが
母の思いやりを乗せて
洗濯物の山を走る
機関車のように
見えたものだ。 ナショナルスチームアイロン

NO.14097

広告主 松下電器産業
業種 家庭電器・AV機器・コンピュータ・OA機器・通信機器・ビジネス用品・電信電話サービス
媒体 新聞
コピーライター 原鴻一郎
掲載年度 1977年
掲載ページ 117