松下電器産業・冷蔵庫のルーツ 60 明治5年、横浜の中川屋嘉平衛とい
う肉屋さんが、富士山から氷を運ぼう
と決心した。明治になって人々は肉を
B
食べ始めた。ところが肉というのはす
ぐ腐るでしょう。肉を保存するために
は、どうしても氷が必要である。ところ
が氷というのはなかなかの貴重品で、
たとえばアメリカのボストンから輸入
していた。ボストンからと口でいうのは
やさしいですけれども、ボストンから
B
太平洋をこえて、喜望峰をまわって
インド洋を渡ってやってくるというのだ
から、これはただごとではない。そこで中川屋嘉平衛は富士山の氷に目
をつけたわけです。富士山から切り出
した天然の氷を馬の背中にのっけて
一路横浜へ到着。さあ、あけてみよう。
物を冷やして貯蔵する。たったこれだ
けのことにも、なみなみならぬ苦闘の
歴史があったのであります。そして今
ナショナルのビッグ、これはもうあな
た、自分のうちに富士山が一個あるの
と同じよ。

NO.13765

広告主 松下電器産業
受賞 特別賞
業種 家庭電器・AV機器・コンピュータ・OA機器・通信機器・ビジネス用品・電信電話サービス
媒体 TVCM
コピーライター 美堂恒男 妻鹿信彦 伊丹十三
掲載年度 1978年
掲載ページ 28