みなみらんぼうのウイスキーの小瓶 120 らんぼう:今晩は、みならんぼうです。
SE:グラスに氷とウイスキーを注ぐ音
らんぼう:この『ウイスキーの小瓶』というのは、当時は僕は、あ
の、ひどい状態だったんです。それで友達を失ったり、あるいは彼女にふられたり、どん底で荒れ狂っていたという感じのときだったんですよね。だから僕は『ウイスキーの小瓶』
という唄で、はい上がってきたような気がしますね。そういう意味
で、この歌ってのは青春の一ページを飾った歌じゃなか
ったかと思いますね。
♪:ウィスキーの小瓶を口に運びながら涙と想い出を肴
にして酔いつぶれてしまいたい などと思っているこの僕をあな
たが見たら子供のようだときっと僕を笑うでしょう わかっていながら飲む男の気持ちなど……
らんぼう:この間、九州を旅したんですけど、農家のおばさんに
会いまして、僕に話しかけてきたんですねぇ。『あなたは子供
があるの?』なんて言われたから、『生まれたばっかりですよ』
って僕が答えたら、『そう。景色が変わったでしょう』って言わ
れましてね。
♪:列車の窓に僕の顔が映る なんてみじめな……
N:男どもはふと旅に出たくなる。誰かと話したくなる。口ずさ
みたくなる。
SE:列車が走り、ウイスキーを注ぐ音
N:(男)旅。人。歌。道連れは、ポケットにすっぽりサイズトリス・
ポケット瓶。
SE:汽笛の音
らんぼう:カセットテープとトリスを持って、ぶらっとこう、なんかど
こかへ出かけてみたいなって、そんな気になりますね。

NO.11377

広告主 サントリー
業種 酒類・タバコ
媒体 ラジオCM
コピーライター みなみらんぼう 中山幸雄
掲載年度 1982年
掲載ページ 261