サントリー CRAFT BOSS「スペシャル対談(レモンティー)」篇
WebMovie 203秒 M:
♪〜

S:
WORK&PEACE.
CRAFT BOSS
PRESENTS
スペシャル対談

⼼:
よろしくお願いします。

古市:
お願いします。

S:
俳優 寺⽥⼼

S:
社会学者/作家 古市憲寿

⼼:
ここ数年、若い⼈はなにかというと「エモい」と⾔いますよね。

古市:
なんでもかんでも「エモい」ですませる⼈多いですよね。
⼼くんも⾔ったりするんですか?

⼼:
そうですね。
この歌詞、エモーーーーい!!!
え〜なんかエモい景⾊ーーーーー!!!
うちらの思い出超エモくな〜い!!
とか⾔ったりしますね。古市さんは?

古市:
ぼくはあんまり使わないですね。
便利な⾔葉だとは思うんですよ。
「美しい」も「懐かしい」も「感動的」も全部「エモい」でいいんですから。
昔の⾔葉で⾔ったら「あはれ」とか「をかし」に近いと思うんですね。
ただ⾔語は時代と共に新陳代謝を繰り返してきたものですから
新しい「エモい」という⾔葉を否定しようとまでは思わないですね。

⼼:
なんか……話が⼩難しいですけど、そうやって話す古市さんはちょっとエモいです。

古市:
ありがとうございます。

⼼:
「エモい」について、ぼく考えてみたんですけど、

古市:
はい。

⼼:
「エモい」のような汎⽤性の⾼い⾔葉って「エモい」の前だと
「ヤバイ」がありますよね。
もともとマイナスの意味を持つ⾔葉でしたが、若い⼈が使うことで意味が変わって、
かっこいいとかそういう意味にもなって、いまでもみんななにかというと
「ヤバイ」と⾔っています。

古市:
ヤバイですよね。

⼼:
「ヤバイ」の前は「かわいい」だと思います。
もともと「愛らしい」とか⼥性が主に使う⾔葉でしたが、
いまでは男性や外国⼈もふつうに使う⾔葉となっています。

古市:
外国⼈もふつうに、って⾔いましたけど、なにかエビデンスはあるんですか?

⼼:
エビ……?

古市:
エビデンス。「根拠」とか「証拠」って意味です。

⼼:
ネットにそう書いてありましたよ。

古市:
ふーん、そうですか。

⼼:
なにかというと「かわいい」、なにかというと「ヤバイ」、
なにかというと「エモい」。
そして今年、彗星のように現れたのが「レモい」です。

古市:
レモい……。
「エモい」が流⾏っているのは知ってますけど、
「レモい」っていうのは聞いたことないがです。

⼼:
「レモい」というのは、「エモい」と同じように、
emotion とかemotional から来た⾔葉なのですが、
revolution とかrevolutionary、つまり「⾰命的な」というニュアンスもありますね。

古市:
なんか無理⽮理すぎないですか。

⼼:
たとえば新しく出たクラフトボスレモンティーを飲んだとして、
あ〜なんてめちゃくちゃ気分スッキリ味の新しいレモンティーなんだ!
⽢さが後に残るいままでのレモンティーとは全然違う!
なんて⾔うと、やっぱりわざとらしいじゃないですか。

古市:
そうですね。

⼼:
そうなんです。だからこそ「レモい」です。
このレモンティー、レモい。
クラフトボスレモンティー、レモさがハンパねぇ〜!!!
このレモンティー、レモちらかしてる〜!!!

古市:
そういう⾔い⽅、他のCM で⼼くんがさんざんやったものじゃないですか。
「レモい」というのは、emotion とかrevolution ってさっき⾔ってましたけど、
いまみたいなのって、レモくないんじゃないですか?

⼼:
……レモい。

NA:
さよなら、いままでのレモンティー。
クラフトボスレモンティー

⼼:
ティーーーーーーーーっス!

NO.2021231

広告主 サントリー
受賞
業種 食品・飲料
媒体 WEB
コピーライター 照井晶博
掲載年度 2021年
掲載ページ 309