ずっと、ここにいる。 泉のほとりにジャック・ダニエルの像があった。時と風にさらされた、その像はほとんど何の石でつくられているか分らなかった。古い地層のあいだから湧く水は、根の木の影を映し、若い鹿が水面に波数を作んだ。像は水を見つめていた。1806年、ジャックニエルはこの谷に長いあいだ夢みていた理想の泉を見つけた。高地に降る日が、テネシー独特の石灰岩の地層を通って湧いたウイスキーづくりに最上の水。それから1世紀以上ジャック・ダニエルはこを離れない。古い絵画を思わせる蒸留所。一滴一滴100年前と同じ方法でつくられるテネシーウイスキー。小柄な像に陽が射すと、クモの巣が光を宿した。南部の雨季は終わろうとしていた。

ジャック・ダニエルは同じ場所で、同じ方法を続けてきた。

THE GREAT ENNESSEE SIPPING WHISKEY
何一つ変わらないアメリカ。ジャック・ダニエル。

NO.8195

広告主 サントリー
業種 酒類・タバコ
媒体 新聞
コピーライター 秋山晶
掲載年度 1989年
掲載ページ 47