TCC会報出張所

小学校で広告教室を行いました。

2025.12.16
こども広告教室2025@春日小学校

2025年12月16日(火)に練馬区立春日小学校で「こども広告教室」を開催しました。
『「じぶん」にキャッチコピーをつけよう!』をテーマに、5年1組と2組の2クラス、
40人の子どもたちがワークショップ形式でコピー制作に取り組みました。

広告を通して伝え方を学ぼう
広告教室は2時間目の授業からスタート。まず、広告やキャッチコピーについての理解を
深める「全体講義」を行い、3時間目はグループに分かれての「ワークショップ
(キャッチコピー制作」)、そして4時間目「プレゼンテーション」と続きました。

はじめに、西尾ヒロユキさんが、TCCの概要、広告の役割やコピーライターの仕事に
ついて、実際のテレビやラジオCMの例も挙げながら紹介しました。普段目にする身近な
商品の例に触れて、熱心に聞き入る子どもたち。「今日皆さんに学んでほしいのは、
どう伝えたら人に伝わるかということ。伝えるための言葉を考えるのがコピーライターです。
今日はみなさんにコピーライターになってもらいます」と締めくくりました。

続いて、講師の坂本和加さんが、キャッチコピーとはどういうものか、自分キャッチ
コピーのつくり方について解説しました。キャッチコピーのゴールとして、「読んだ人に
好きになってもらうこと。さらに、悩みが解決すること」と紹介。そして、具体的な自分
キャッチコピーの例を挙げながら、「まずはふつうの文章を書いてみる」「言い換えや短
くする工夫をする」「ネガティブをポジティブにする」などこの後コピーを考えていく上
での具体的なヒントをわかりやすく伝えました。

自分のいいところを伝える言葉

講義のあとは、子どもたちが5人ずつのチームに分かれ、実際にコピー制作に挑戦します。
8名のサポーターが各チームに付いて、子どもたちの作業をサポートしました。

事前の宿題として、子どもたちには、自分のいいところを考えてきてもらっていました。
書いてきたことを共有する際、自分のことを話すのに少し戸惑う子も。サポーターが後押し
しながら、「明るい」「すぐ友だちができる」「ピアノが得意」「絵が上手」など、自分のいい
ところがたくさん挙がりました。子どもたち同士で、「明るいけど落ち着いているところも
あるよ」「いつも優しいよね」など、いいところを言い合う姿もありました。

グループワークで出てきた言葉を書き出しながら、どんな「自分」をみんなに伝えるのか、

それぞれ言葉を決めていきます。サポーターは、「それはどういうとき?」「どんな気持ち?」
など、子ども達からさらに言葉を引き出します。子どもたちとのキャッチボールで、サポーター
陣も口には出さないながら、言葉のアイデアがたくさん生まれている様子。サポーターからの
「それいいね!」という声掛けに、子ども達も目を輝かせて、自信をもって取り組んでいました。

そして、コピーがまとまったら、プレゼンテーションで伝えたいことが伝わるように、
カラフルなペンを使って画用紙に表現していきました。

「そろそろいいかな?」「もうちょっと時間がほしい!」とのやり取りを何度か繰り返し、
急ピッチで作品を仕上げていきます。

みんなの“言葉”が輝く時間

いよいよプレゼンテーション。一人ずつ自分のキャッチコピーを全員の前で発表しました。
悩みながらコピーを考えていたときとは見違えて、自分の言葉で堂々と発表している様子が
印象的でした。ユニークな言葉に笑いが起きたり、感心してうなずいたり、どの発表も最後
には大きな拍手が起こりました。一人ひとり違う個性豊かなキャッチコピーが出揃いました。

全員の発表を受けて、西尾さんからは「全員完成できて、どれもよいコピーで素晴らしい!」
とコメント。「今日の言葉を心の中にしまって、これからの生活の中で大切にしてください。
中学生や高校生になっても、今日のことを思い出して、キャッチコピーを更新してみてもら
えると嬉しいです」とお話がありました。

また、坂本さんからは、「今日発表されたコピーは全部違って、一つも同じものがありません。
みんなが自分のことを書いて発表してくれたどの作品も大切にされるべき言葉。自分のことを
伝える機会はこれからたくさんあるので、人の記憶に残る、きらっと光る言葉を伝えられるように
今日やったことをいろんな場面で役立ててもらえたら」とお話がありました。

【プロジェクトメンバー&サポーターから】

●僕らには書けない言葉がたくさんありました。素晴らしいです。今日の自分の言葉が心の中で
成長していくと思います。皆さんは未来のチャレンジャーなので、これから良いことがたくさん
あることを覚えておいてください。

●自分のことを書いたり、人に言ったりするのは恥ずかしさもありますが、言葉にすると自分を
客観的に見られて「自分はこんなに頑張っていたんだ」と改めてわかったと思います。今日の言
葉は、自分のための言葉でもあるので、日々過ごしていく中で自信を持ってもらえたらと思います。

●たくさんの生き生きした言葉をありがとうございました。友達のコピーを見て、意外な一面に
驚いたり、感心したりすることもあったと思います。外に出した言葉は、必ず受け止める相手が
います。相手のことを考えて、自分の言いたいことを伝える方法を考えると、おもしろい言葉が
たくさん出てきます。これからも言葉で遊んでみてください。

●コピーライターに会うのが初めての人が多かったと思いますが、今日は仕事の内容も学んだので、
これからテレビやポスターなどを見かけたら興味を持って見てもらえたら嬉しいです。皆さんが
仕事に就くのは10年ちょっと先かもしれませんが、私もまだ現役でコピーを書いていたいと思い
ますので、もし興味があれば待っています!

●コピーは、「好きになってほしい」「私はここにいるとわかってほしい」など、相手にポジティブに
働きかける言葉。自分のキャッチコピーを書くのは難しかったかもしれませんが、相手に気持ちを
伝えるおもしろさも感じられたのではと思います。人に言われて気付く自分のよさもあるので、
友達に言われて気になったことを忘れないように書き留めておくといいと思います。また機会が
あったら楽しみながら自分と対話してみてください。

●皆さんと一緒に過ごせて、とても楽しく、私たちも発見がありました。私たちのチームは、初めに
宿題で書いてきた自分のいいところにお互いにコメントし合いました。「周りの友達がこんなふう
に思っているんだ」と、自分の言葉への反応を感じられたかと思います。今日のコピーも、家族や
周りのみんなに話してみて、どんな反応があるか、ぜひやってみてください。

●みんなの作品を見ていて、発想が素晴らしくて驚きました。もう1つ驚いたことは、みんなとても
仲がいいこと。周りにいる友達に伝えたいからこそ、これだけ素敵なコピーが書けたのかなと思っ
ています。ここにいる仲間と過ごした時間や関係性は貴重で一生の宝物なので大事にしてください。

●皆さん、自分が言いたいこと、伝えたいことを上手に言葉できていました。少し難しいことをいうと、
言葉は書いてある通りの意味が伝わると思ったら大間違いで、相手がどう受け取ったかまで考えるの
がコピーライターの仕事です。今日はその第一段階として、自分が伝えたいことを言葉にできました。
今度は、相手の受け取り方まで考えて言葉にできるようになって、
ぜひ一流のコピーライターになってください!

最後の質問コーナーでは、CMのつくり方やコピーを考える上での大切にしていること、
今までに反応の良かった作品についてなど、子ども達から次々に質問が出て、関心の高さが
伺えました。みなさんもサポーターとして、未来のコピーライターに会いに行ってみませんか。

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全体講師:
西尾ヒロユキ(広告講義)、坂本和加(広告講義)

グループ講師:
川田琢磨、沢辺香、神戸海知代、田口道明、丸原孝紀、阿南由貴佳、鈴木良平、大友美有紀

事務局:
鈴木亜子
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取材・文 片岡麻衣子