いいお店ができたときは、
スタッフもオーナーもみんな
「俺がつくった」と言う。 (デザイナー 蓮見淳一)
たった数ヶ月の制作期間が、そのお店の10年先まで決める。
始まりは、数十万円の改装工事。新幹線を乗り継いでまでお客さんが訪れるという、
中華料理の隠れた名店。当時すでにデザイナーとして数々の賞を受賞、
忙しい蓮見だったが、二つ返事で引き受けた。クオリティに厳しいオーナーで、
担当デザイナーがこれまで何人も首になっていたが、自分のスタンスを貫いた。
店舗内装は売上を左右する。ともするとこれから10年先の事実の将来まで決める。
だからオーナーと徹底的に話し合いながらつくりあげていった。すると、そのスタンスを
気に入ったオーナーは、次々と計画する新店舗をすべて蓮見に任せる。
これまでも店舗、どれもビジネスとして成功を収めながら、内装面でも話題になった。
最新店舗の内装費は数億円に上った。「いいお店ができた時は、スタッフもオーナーも、
みんな俺の仕事だって言う。そう言い合いながら、できあがったばかりのお店で
みんなで飲むお酒が楽しみ」。蓮見にとって、たまらなくうれしい瞬間だ。
人の心を動かす空間をつくり続けていくことは、簡単じゃない。
だから一つひとつ、丹精こめて。丹青社。

NO.27942

広告主 丹青社
業種 マスコミ・出版
媒体 その他
コピーライター 深澤了
掲載年度 2009年
掲載ページ 274