リレーコラムについて

仏を、油田を、掘る。

鈴木契

先週の日下くんからのバトン

“電通関西支社の誇る情熱とユーモアと冷静の間、鈴木契さん。「オー人事!」のCMなどクラシックなおもしろい仕事もしつつ、「TANTEKI」というスタートアップ応援プロジェクトのリーダーでもあり、神父の息子でもある。きっと楽しいミサがコラム上で行われるでことでしょう。お楽しみに。”

を頂いた鈴木契です。

最終回の今日は上記の「TANTEKI」について。

 

2年半ぐらいの期間で40社以上の スタートアップの新しすぎるアイデアを

伝えるお手伝いしています。 そのサービス名が「TANTEKI」。

 

スタートアップの特徴は

「新しいビジネスアイデア・技術があります!」 「こんな社会課題があります!」

というビジネスアイデアドリブン 社会課題への想いドリブンであること。

 

でも新しすぎるアイデア、熱すぎる想い は伝わりにくい・・・。

ファウンダーは言葉は無限に湧き出てくるんですが、 どうしても長くなってしまう。

そんな時にコピーライターのまとめるチカラが役に立つんですよね。

 

市場の競合に勝つためのコピーというより

そもそも新しいもの、熱いものを端的に伝わるカタチにする

マーケティングから考えるのではなく アイデアや想いの輪郭を削り出すイメージ。

 

答えはファウンダーの心の中にあります。

まるで一本の木から仏像を彫り出すように(そこはキリストちゃうんかいと)

インタビューしつつたとえばこうですか?と聞きつづけて 輪郭を削り出していく。

しばらくするとこれちゃいますかね? という荒削りな仏像が出てきます。

 

ファウンダーの心の中にある 「信じている核心」を

心の中から取り出して客観的にしてみる。

ファウンダーと僕の間にゴロンと取り出してみる感じ。

その塊が納得できれば ファウンダーはただそれを説明すればよい。

客観性も担保されつつ、その新しさ、熱も残っている 。しかも端的になっている。

 

核心の輪郭は推測しつつ

質問というノミで、削り出し、掘り出し、彫り出し。

これってコピーライターならではのスキルであり

いまの社会での役に立ち方のひとつだと日々実感しています。

 

私の祖父は石油会社に勤めた石油掘りでした。

中東行ったり、日本海行ったり、インドネシア行ったり

いろんなところで石油を掘っていたそうです。

ファウンダーの心の中にある 「信じられる核心」はある意味油田。

いったん掘り出せばそこから無限の エネルギーが溢れます。

そのエネルギーで爆発的に成長してほしい、 こんな世の中だからこそ思います。

そして天国の祖父にいま同じような仕事してるよと 伝えたいなと思いました。

「同じじゃないよ」と苦笑いされそうですが。

 

次は正樂地 咲さんです。

会社の隅でいつも悲壮な顔で企画して、 ラジオなどで多くの賞を獲っている

尊敬できる自慢の後輩。 そしてなにより私は入社当時の彼女のメンター。

メンターとは恩人。恩人の頼みは絶対ですよね。

まず私を褒めてから自分のコラムをお願いします。

 

1週間ありがとうございました。

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